三笠蓬莱先生作 「鳳凰」

三笠先生は「ペーパークィリング」(紙を使って色々な作品を作る)と言う物の講師として活躍されておりました。

住職が一昨年中山法華経寺の千部会に出仕の折、祖師堂で勤行中に、「三笠さんに鳳凰と蓮華の花を作って貰い、再建される信養寺に奉納して貰うよう」とのご霊示をいただき作成してもらうことになりました。

三笠先生曰く、「以前「火の鳥」も「蓮」も作ってみたいと思った事がありましたが、何れも難しく断念しておりました。「とても出来ません!」とお断りしましたが、」『これは三笠さんに神から与えられた言葉であり、絶対に出来ますよ。この作品が出来たら、世界に出られるくらいになりますよ』とのお言葉に、お受けする事になりました。お引き受けしたものの鳳凰の顔から作り始めましたが鳳凰自身が気に入らないと、怒った顔をし、納得するとにこやかな顔に見えたりして主張をしているのです。これは、生半可な気持ちで製作に当たってはだめで余程気を引き締めてやらなければとても出来上がらないと、剃髪し取りかかりました。作っては直し作っては直し、寝てからも気になって夜中に起き上がって作った事も多々あり、何度も作り直し七ヶ月をかけて出来上げる事が出来ました。これは自分だけでは到底出来うる物ではなく、神仏のお陰、ご先祖のお陰、私の背中を押し色々アドバイスをして下さったお上人始め皆様に助けられて初めて作り上げることが出来た物と心より感謝しております。お上人が始めに言っておられたとおり一皮剥けた気がしました。その功あってか新しいクリエイティヴの世界「シンフォニックペーパーアート」という名と、「三笠蓬莱」という名も戴くことが出来ました。信養寺の落慶という素晴らしい時期にお寺に飾らせていただける名誉と嬉しさはとても言葉には言い尽くすことが出来ません。」

後日、世界文藝社から「日本藝術の創蹟2010」に鳳凰が掲載され、宮内庁・国会図書館を始め、ルーブル美術館、バチカン等世界200カ国にこの本が届けられ、まさしく三笠ブランドが世界に羽ばたいていきました。