年中行事

合掌 時下益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。

この度、信養寺の檀信徒の皆さまと共に、日蓮宗大荒行堂の荒行僧の加持祈祷を左記により受けることとなりました。

荒行僧は十一月一日より明年二月十日迄の寒壱百日の間、午前三時の一番水から午後十一時の最後の水と一日七回の水行をされ、他の時間は読経堂に籠り、読経三昧の修行をされます。三十五日が過ぎますと初めて面会が許され化他行(けたぎょう)と申しまして、人々にご祈祷をすることが出来るようになります。

本年は私が中山法華経寺に山務して間もなくより、いろいろとご指導を賜わりました北海道札幌市「妙心寺」若松宏泉僧正(筆頭副伝師)にご祈祷をお願い致しました。

この好機に行堂見舞をされ、一人でも多くの方々が大勢の荒行僧の御祈祷が受けられますよう計画致しました。

また、法華経寺本院に安置されてございます、日蓮大聖人御自作御開眼の鬼子母尊神様の御開帳も併せて受けさせて戴きたいと存じます。

就きましては、別紙申込書に記載の上、十二月四日迄に会費を添えてお申込み下さいますよう御案内申し上げます。再掌

日時:2016年12月23日(金)

荒行堂祈祷申し込み書はこちらから

※当日参拝できません方には陰祈祷をお願い致しますのでお申込み下さい。

平成28年10月16日(日曜日)信養寺の「御会式」が厳修されました。

毎年、「お会式」の前に一服の薄茶とお菓子を召し上がって頂いております。

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午前11時より信養寺住職小林栄量上人ご導師のもと、杉浦上人、高野上人式衆にて日蓮大聖人報恩法要が厳かに執り行われました。

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参加者全員で昼食をいただいた後、午後1時からは例年どおり、大阪「雲雷寺」住職の伊丹瑞栄上人の法話を聴聞しました。伊丹上人は小林上人と大学以来の親友で、平成24年のお会式から法話をして下さり、今年で5回目となりました。毎回ユーモアを交えながら分かり易くお話をしていただいております。

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伊丹上人の法話は「平等」とは、ということからスタートしました。お釈迦さまが生まれたインドでは、60年前に廃止となったカースト制度が未だに残っており、身分の差による殺人事件も起こっているそうです。

「天上天下 唯我独尊」お釈迦さまが生まれて直ぐに言われたとされる有名な言葉です。さらに「三界皆苦 悉是度比」と続きます。自分より身分が上でも下でも、人々は皆平等で尊い存在であり、現世で苦しんでいる人々を自分が悉く救済する。と宣言され当時のカースト制度を批判したものなのです。30歳で覚りを開き50年間に亘り多くの教えを残されましたが、法華経以前のお経では女性や悪人は成仏出来ないと説かれており、決して平等とは言えません。なぜ差別があったのでしょうか。

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お釈迦さまが布教を始めた時はカースト制度が当たり前であり、すべてがカースト制度の上に成り立っていたため、それを簡単には覆せない、人々に受け入れられないと考えたからです。当時の人々が理解しやすいようにやむなく差をつけ徐々に平等という教えを広め、最後の法華経(提婆達多品)では、悪人も改心すれば成仏でき、女性も含めすべての人々が平等に成仏できると説かれたのです。

法華経がお釈迦さまの最高の教えであると確信された日蓮聖人は、その教えを体得し数々の苦難にも合いながらも布教にまい進され、1274年に身延山に入られましたが、8年後に病気治療のため離山され1282年10月13日に池上本門寺でご入滅されました。お亡くなりになる直前に6人の弟子に後を託され、同時に孫弟子にあたる日像上人に京都に上り天皇に法華経を講ずるよう付託されました。この言葉に従い日像上人は京都で布教活動を行いますがやはり苦難の連続で、三回の追放された後ようやく天皇に法華経を講じることができ、正式に京都での布教活動の許しを得られました。これにより法華経が日本に広まることとなりました。

世界各国で民族や宗教などにより差別が生まれ、紛争が絶えない世になっています。まさにお釈迦さまが説かれた「末法の時代」であり、これを救うためお釈迦さまは「法華経」を残されました。私たちは、差別のない平等で平安な社会の一助となるよう正しい信仰を続けていかなければなりません。

広報 中村正弓

信養寺で行われる行事です。

実施月 行事 内容
1月 新春初祈祷会 新年の初めに、檀信徒が荒行を出られた各上人 ご出仕のもと加持祈祷を受けます。(お札授与)
2月 大黒天神祭 大黒様の年大祭であります。 子大黒天を各家庭及び、お店・会社等に勧請され ている方はご奉持戴き、一年間のご守護に感謝し、 浄塩香浴秘法を施し、本年一年のご守護を祈ります。 (お札・幣束・福銭授与)
3月 春季彼岸施餓鬼会 お彼岸会に併せ、施餓鬼法要を奉行し、先祖代々有縁無縁の諸霊位に六尺塔婆を建てご供養致します。
4月 追善供養会 経木塔婆を建て供養いたします。
5月 水子・馬頭観音祭 水子観音・馬頭観音尊像に法味を厳修し、水子霊位と動物霊位に六尺塔婆を建て供養を致します。
6月 追善供養会 経木塔婆を建て供養いたします。
7月 お盆施餓鬼会 盂蘭盆供養に併せ、施餓鬼法要を奉行し、志す諸霊位に六尺塔婆を建て、追善供養を致します。
7月 七面山参拝 七面山に登詣し、七面大明神に諸祈願を致します。
8月 追善供養会 経木塔婆を建て供養いたします。
9月 秋季彼岸施餓鬼会 お彼岸会に併せ、施餓鬼供養を奉行し、先祖代々有縁無縁の諸霊位に六尺塔婆を建てご供養致します。
10月 日蓮大聖人報恩御会式 日蓮大聖人報恩会に報恩塔婆を捧げ、法要・法話を奉行いたします。お抹茶の立礼席を催し、お抹茶と和菓子を召し上がってもらいます。
11月 追善供養会 経木塔婆を建て供養いたします。
12月 納めの報恩祈祷回向 一年間の自らの懺悔と、諸天善神に一年間の無事を感謝する法要です。
12月 日蓮宗大荒行堂参拝 全国より中山の大荒行堂に入行している荒行僧を見舞い、荒行僧に特別加持祈祷を受けます。

※ 毎月 第一日曜日 先祖供養奉行 11時から