七面山参拝登山

七面山参拝が、平成三十年八月二十五日(土)、二十六日(日)の両日にわたり行われました。信養寺住職小林上人と法華経寺の杉浦上人以下、男性十七名女性十名総勢二十七名の方が参加されました。信養寺の七面山参拝修行は、「自身の六根清浄」と「七面大明神様へのご祈願」さらに「滝行」と実に中身の濃い二日間です。このご修行では、毎年雨具が欠かせないものとなっていましたが、今年は天候に恵まれ山頂では雄大な富士山を二日間に亘って間近に見ることができました。

登山の道中は団扇太鼓をたたき、お題目「南無妙法蓮華経」を唱えながら、全員の気持ちを一つ(異体同心)にして登って行きます。大木に囲まれた山道を進むと三十丁あたりで、参加者の先祖供養と背後に頼る霊魂に追善供養が行われます。四十丁には無縁堂があり、ここでもお供物をお供えし無縁仏のご供養をします。休憩時に小林上人が説法をして下さいます。今年も色々な説法をしていただきました。「法華経」やお題目「南無妙法連華経」の持つ意味やありがたさ、「自力本願」「他力本願」「絶対他力」の本当の意味、「業(カルマ)」の消滅とはどういうことかなど、初めて参加される方にも分かりやすく教えていただきました。信養寺参拝団の一員しか聞くことのできない貴重な体験です。永遠に続くかと思われた山道が四十五丁を過ぎると辺りが開け「和光関」が現れます。鐘つき堂で初参加の五名が打鐘を行い、宿坊の「奥之院」へ向かいます。例年ですと懐中電灯が必要な時刻なのですが、今年は日の入り前に到着でき「二の池」あたりで、夕陽に染まる「赤富士」を拝むことができ、息をのむような雄大な光景に圧倒されしばらく見とれてしまいました。七面山はかなりの急こう配を登下山するため「苦行」と言われています。特に登りはキツイの一言ですが、体力自慢の人でも体が重くなり時には動けなくなってしまうこともあります。七面山は「霊山」なので、亡くなられた方などゆかりの深い親族の方が、その人を頼って来られているからです。勿論、目には見えませんが、頼って来られた方を背負って登山しているから大変です。私は今回で十六回目の登山となりますが、これまでに経験したことのない辛い登山でした。体が重い、頭が痛い、足が上がらない、食べ物も喉を通らない状態で、自分ではわかりませんが顔色も真っ青だったそうです。小林上人のご祈祷のおかげで、かろうじて山頂にたどり着くことができました。宿坊の「奥之院」では、七面大明神様の御開帳をしていただきました。七面大明神様は「法華経の護法神として法華経を信仰する人々を守護し、心の安らぎと満足を与え続けます」と日蓮大聖人にお誓いした法華経の守護神です。

御開帳とは、神仏のお姿を拝することだけではなく、そのお姿を拝見することで自然と自らの心も開かれることを意味すると「奥之院」のご住職から伺いました。自分の心が開かれているなどと考えたこともなかったので大変ありがたいお話を聞くことができました。その後、二の池のお社へ「夜の行」へと向かいます。お社の前で一人ひとり祈願成就を一心に言上(心読)し、小林上人が背中に団扇太鼓を当てご祈祷をして下さいます。各自の祈願がこの地に残るよう、祈願文を燃やしその灰を二の池へと流し「夜の行」も終了となります。このご祈祷中にとても不思議なできごとがありました。石碑に灯した蝋燭の火に「かたつむり」が向かっていくという考えられないような事が起こりました。炎を前にしても臆せず前進し、触覚が燃えて、ずり落ちても再び火に向かって登って行くということを繰り返し行い最後は何事もなかったかのように、帰って行ったそうです。この話を聞いて難題と思えることでもあきらめずに進んでいけと言われているように感じさせられました。翌朝は午前四時に起床、一面真っ白な雲海に浮かぶ富士山と「ご来光」を見ることができ感動いたしました。六十回以上登山されている小林上人でも二日続けてのこのような富士山の光景は見たことがないそうです。
下山後、出発地点の日朗上 人の石碑前に全員が到着し、無事に登下山できたことへの御礼を言上し「滝行」へと向かいます。お上人にお清めの塩を掛けていただき、滝壺へ下りていきます。始めに小林上人が滝に入り読経をされながら滝に打たれます。小林上人が滝の壁を両手で掴み、読経される姿はまさに修行僧そのもの。尊敬の一言です。大雨の影響で例年以上の水量が両肩にのしかかって、呼吸もできない程です。声を出せるような状況ではないはずですが、自然と「南無妙法連華経」と大きな声で唱えています。小林上人が各自の背中に数珠をあてご祈祷してくださり、滝行も終了となります。滝行の後、下部ホテルに向かい昼食をいただきながら参加された方々から、今回の参拝修行についての感想を伺いました。この二日間の貴重な体験は、私たちのこれからの日々に必ず役立つものと思います。

また、登山団とは別に小林上人の奥様と二人のお姉様は、身延山久遠寺と御廟所、奥之院思親閣、日朝堂にて時ならぬ猛烈な暑さの中「七面山参拝修行」の安全祈願をして下さいました。大変な苦行のようでしたが、お陰様で二日間の「七面山参拝修行」を今年も無事終わることができました。

小林上人、杉浦上人、信養寺の皆様に感謝御礼申し上げます。今回、参加されました皆様大変お世話になりありがとうございました。来年も八月最終の土日に「七面山参拝修行」を行う予定です。多くの方々のご参加をお待ちしております。(広報・中村)

平成28年8月27日(土)・28日(日)の2日間にわたり、信養寺の恒例行事「七面山参拝登山」が行われました。小林上人を参拝団長に男性17名、女性9名の総勢26名の方が参加しました。


また、登山できない方(9名)は麓に残り、登下山の無事を祈っていただくとともに、日蓮宗の総本山である久遠寺、御廟所、お万様のお寺など日蓮大聖人ゆかりの寺院を参拝しました。

登山口の鳥居をくぐるとすぐに当山を開いた日朗上人の石碑があります。小林上人以下総勢35名で登下山の安全を祈願し、午前11時半あいにくの雨模様の中ではありましたが、全員元気に「ご修行」へとスタートしました。

二丁にある水子観音堂ではお供物をお供えし、水子さまのご供養をします。ここで麓に残る方々と別れ、七面山登山の始まりです。

登山口から山頂まで標高差1,200mの険しい山道(この道中は一丁から五十丁(山頂)までと現されています)を6~7時間かけて登ります。七面山はかなりの急こう配を登下山するため「苦行」と言われています。

 

 

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登山の道中は団扇太鼓をたたき、お題目「南無妙法連蓮華」を唱えながら、全員の気持ちを一つ(異体同心)にして登ります。

急坂を登るので四丁から五丁ごとに休憩を取りますが、この時にお上人は説法をして下さいます。「法華経」やお題目「南無妙法連蓮華」の持つ意味やありがたさなど、初めて参加される方にも分かりやすく教えていただけます。

 

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登山の道中でのお上人の説法は、信養寺参拝団の一員しか聞くことのできない貴重な体験です。私は15回目の登山ですが毎回、新たな感動を与えていただけます。

 

 

 

山頂までの間に 13丁、23丁、36丁の3か所にあり、毎年13丁の休憩所で昼食のおにぎりをいただきます。

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大木に囲まれた山道を進むと三十丁あたりで、唯一視界が開け遠く富士山が望める場所があります。ここで、参加者の先祖供養と背後に頼る霊魂に追善供養が行われます。(雨のため視界ゼロでした)

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四十丁には無縁堂があり、ここでもお供物をお供えし無縁仏のご供養をします。

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雨の中での登山はキツイの一言ですが、四十五丁を過ぎると永遠に続くかと思われた山道が開け「和光関」が現れます。午後7時ようやく宿坊「敬慎院」に到着。夕食(もちろん精進料理)を頂いた後、本堂で七面大明神様のご開帳をしていただきます。神々しいそのお姿に感動しここまで登ったものにしか味わえない充実感を覚えます。

午後9時、ここからが信養寺参拝団にしかできない「夜の行」が行なわれます。龍女である七面大明神様が住まわれている二の池のお社へと向かいます。七面大明神様は日蓮大聖人の説法を聞き「法華経の守護神として法華経を信仰する人々を守り、心の安らぎと満足を与え続けます。」と日蓮大聖人にお誓いした法華経の守護神です。

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守護神である七面大明神様に願い事を叶えていただくため、雨の降る中それぞれが祈願するところを携え「苦行」と言われる登山をしてきたのです。お社の前で一人ひとり祈願成就を一心に言上(心読)します。お上人から個々にご祈祷をしていただいた後、祈願文を燃やし二の池へと流して「夜の行」も終了となります。

 

その後、宿坊の「敬慎院」へ戻ると深夜12時になっていました。薄い巻布団にくるまって就寝です。

翌朝は、午前4時半に起床。天気が良ければ富士山からのご来光を拝めますが、前日に続きあいにくの雨模様のため、登山者全員で鐘つきを行い、5時に下山開始です。

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9時に出発地点の日朗上人の石碑前に全員が到着し、無事に登下山できたことへの御礼を言上し、滝行へと向かいます。

気温も低く雨の影響で水量も多くて、今年の「お滝」は大変だなと思いつつふんどし姿で、お上人にお清めの塩を掛けていただき、滝壺へ下りていきます。滝壺は冷たい風が吹き抜け寒さで震えが止まりません。

10始めにお上人が滝に入り読経をされながら滝に打たれます。お上人が滝の壁を両手で掴み、読経される姿はまさに修行僧そのもの。尊敬の一言です。

 

滝に打たれると呼吸もできない程の水量が両肩にのしかかってきます。声を出せるような状況ではないはずですが、自然と「南無妙法蓮華経」と大きな声で唱えています。

お上人が各自の背中に数珠をあてご祈祷していただき、滝行も終了となります。冷たい水に打たれ体は冷え切っているはずですが不思議と寒さは感じず、心地よい爽快感が残ります。

 

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バスで下部ホテルへ移動し、疲れ切った足腰を癒してくれるお風呂をいただきました。登下山、夜の行、滝行と七面山での信養寺の行事も無事終了し、昼食をとりながら参加された方々から、今回の参拝登山についての感想を伺いました。この二日間の貴重な体験はこれからの日々に必ず役立つものと思います。

二日間に渡る「七面山参拝登山」を今年も無事終わることができ、お上人に感謝御礼申し上げます。今回、参加されました35名の皆様お世話になりありがとうございました。

来年も8月最終の土日に「七面山参拝登山」を行う予定です。多くの方々のご参加をお待ちしております。

広報 中村正弓

信養寺の恒例行事「七面山参拝修行」が、平成二十七年八月二十九日(土)、三十日(日)の二日間にわたり行われました。小林上人を参拝団長に六歳から還暦を過ぎた方までの十九名(男性十四名、女性五名)の方が参加しました。

また、登山できない方(九名)は麓に残り、登下山の無事を祈っていただくとともに、日蓮宗の総本山である久遠寺や妙石坊、上澤寺など日蓮大聖人ゆかりの寺院を参拝しました。

登山口の鳥居をくぐるとすぐに当山を開いた日朗上人の石碑が現れます。

日蓮大聖人は七面大明神をお祀りしたいと考えていたそうですが、残念ながら叶えられませんでした。その思いを引き継いだ弟子の日朗上人が当山を開かれました。ここで、小林上人以下総勢二十八名で登下山の安全を祈願し、午前十一時半あいにくの雨模様の中ではありましたが、全員元気に「ご修行」へとスタートしました。

登山口から山頂まで標高差一、二00mの険しい山道(この道中は一丁から五十丁(山頂)までと現されています)二、000mの山を六~七時間かけて登ります。山頂までの間に三か所(十三丁、二十三丁、三十六丁)の休憩所があり、名物の草団子などいただくこともでき、ホット一息つくことができます。

二丁にある水子観音堂ではお供物をお供えし、水子さまのご供養をします。ここで麓に残る方々と別れ、七面山登山が始まります。大木に囲まれた山道を進むと三十丁あたりで、唯一視界が開け遠く富士山が望める場所があります。ここで、参加者の先祖供養と背後に頼る霊魂に追善供養が行われます。四十丁には無縁堂があり、ここでもお供物をお供えし無縁仏のご供養をします。

登山の道中は団扇太鼓をたたき、お題目「南無妙法連蓮華」を唱えながら、全員の気持ちを一つ(異体同心)にして登って行きます。急坂を登るので三丁から四丁ごとに休憩を取りますが、この時にお上人は説法をして下さいます。「法華経」やお題目「南無妙法連蓮華」の持つ意味やありがたさなど、初めて参加される方にも分かりやすく教えていただけます。今年、初めて登山された方から、他宗派の自分がお題目「南無妙法連蓮華」を唱えていいのでしょうか?との質問がありました。これについて、お上人から指名を受け私が以下の通り説明させていただきました。

お釈迦さまは、三十才で覚り(さとり)を開かれ五十年間にわたり法を説かれました。しかし、お釈迦さまのお話は非常に難しい内容で民衆には理解することができませんでした。そこで、お釈迦さまは、最初は小さな子供たちでも理解できるように「たとえ話」のように分かり易く説明し、段階を追ってレベルアップする方法をとりました。現代でいえば、幼稚園→小学校→中学校→高校→大学と進んでいくのと一緒です。華厳経、阿含経、方等経、般若経、と続き最後に「法華経」を説かれました。つまり「法華経」は、お釈迦さまの教えの集大成として完成されたもので、法華経以前のお経(爾前の経)が全て備わった最も優れたお経「最勝経王」と言われ、お題目「南無妙法連蓮華」を唱えることでお釈迦さまの智慧を授かることができるのです。ですから、他宗派の方がお題目「南無妙法連蓮華」を唱えても全く問題ありませんし、むしろ、唱えた方がよいのです。(後半部分は、お上人にフォローしていただきました)登山の道中でのお上人の説法は、信養寺参拝団の一員しか聞くことのできない貴重な体験です。私は十四回目の登山ですが毎回、新たな感動を与えていただけます。

七面山はかなりの急こう配を登下山するため「苦行」と言われています。特に登りはキツイの一言ですが、四十五丁を過ぎると永遠に続くかと思われた山道が開け「和光関」が現れます。鐘つき堂で初参加の四名の方が鐘撞きを行い、午後七時ようやく宿坊「敬慎院」に到着。夕食(もちろん精進料理)を頂いた後、本堂で七面大明神様のご開帳をしていただきます。神々しいそのお姿に感動しここまで登ったものにしか味わえない充実感を覚えます。

午後九時、ここからが信養寺参拝団にしかできない「夜の行」を行うため、七面大明神様が住まわれている二の池のお社へと向かいます。七面大明神様は日蓮大聖人の説法を聞き「法華経の守護神として法華経を信仰する人々を守り、心の安らぎと満足を与え続けます。」と日蓮大聖人にお誓いした法華経の守護神です。

守護神である七面大明神様に願い事を叶えてもらうため、それぞれが祈願するところを携え「苦行」と言われる登山をしてきたのです。お社の前で一人ひとり祈願成就を一心に言上(心読)します。お上人から個々にご祈祷をしていただいた後、祈願文を燃やしその灰を二の池へ流し、思いをこの池に埋め参加の皆様の心願を叶えていただく「夜の行」のメインが終了。その後、奥之院を参拝して宿坊の「敬慎院」へ戻ると深夜十二時過ぎになっていました。薄い巻布団にくるまって就寝。

翌朝は、午前四時半に起床。天気が良ければ富士山からのご来光を拝めますが、前日に続きあいにくの雨模様。ご来光はあきらめ五時に下山開始です。九時に出発地点の日朗上人の石碑前に全員が無事到着し、御礼のお経を唱え、これから滝行へと向かいます。

気温も低く連日の雨の影響で水量も多くて、今年の「お滝」は大変だなと思いつつふんどし、腰巻行衣の姿で、お上人にお清めの塩を掛けていただき、滝壺へ下りていきます。滝壺は冷たい風が吹き抜け寒さで震えが止まりません。始めにお上人が滝に入り読経をされながら滝に打たれます。お上人が滝の壁を両手で掴み、読経される姿はまさに修行僧そのもの。尊敬の一言です。滝に打たれると呼吸もできない程の水量と水圧が両肩にのしかかってきます。声も出せるような状況ではないはずですが、自然と「南無妙法連蓮華」を大きな声で唱えています。お上人が各自の背中に数珠をあてご祈祷していただき、滝行も終了となります。冷たい水に打たれ体は冷え切っているはずですが不思議と寒さは感じず、心地よい爽快感が残ります。

バスで俵屋旅館さんへ移動し、昼食と疲れ切った足腰を癒してくれるお風呂をいただきました。昼食をとりながら初参加の方などから、今回の参拝登山についての感想を伺いました。この二日間の貴重な体験はこれからの日々に必ず役立つものと思います。

登下山、夜の行、滝行と七面山での信養寺の行事も無事終了し、午後一時バスで帰路につきました。車中熟睡。午後五時、新宿駅に到着し解散となりました。

二日間に渡る「七面山参拝修行」を今年も無事終わることができました。お上人に感謝御礼申し上げます。今回、参加されました二十八名の皆様お世話になりありがとうございました。

来年も八月最終の土日に「七面山参拝修行」を行う予定です。多くの方々の参加をお待ちしております。

信信養寺 広報 中村正弓

七面山参拝団、身延コース

小林栄量上人の奥様先導の元、総勢九名、七面山登山の方々と七面山山門にて二日間の参拝登下山の安全祈願を全員で祈りました。
二丁目の水子観音堂まで一緒に登り全員でご供養をしました。
十二時十五分 七面山登山の方々を見     送り下山
十二時五十分 身延山平多屋にて昼食をいただく
十三時四十分 身延山久遠寺参拝~日蓮大聖人様御廟所参拝~小室先生墓所参拝
十五時 妙石坊参拝(御開帳、ご回向、ご祈祷、説法)

妙石坊は七面大明神様が現れた地であります。高座石というのがありこの石の上で日蓮大聖人様が説法をしていますと、いつも妙齢な女性がおりました。皆が不審に思っていました。日蓮様は女性の正体を知っていましたので『正体を現してやりなさい』と言って、花瓶の水を女性に注ぐと龍に変じて『私は七面山の池に住むもので、この末法の世を救うために現れました。これから法華経を信仰する人々を守護することを誓います』と言って七面山の方向に立ち去りました。
高座石と杉の大木には、しめ縄がかけられて聖域な場所ですが、私には温かく穏やかな優しい空気を感じました。
七五〇年前に日蓮大聖人様が説法をなさっていた同じ場所にいられることに感動し、感謝いたしました。同じ頃、登山中の方々も七面大明神様のご加護の元、頑張っておられるのではと思い祈りました。
妙石坊ご住職の法話
「不平、不満、愚痴」を言わない「心の宝を持つ」奥野上人の説法は私達九名に全て通じることを的確に優しく分かりやすく、少し耳が痛いお話しをして下さいました。人間は生まれて来る時も何も持たず、亡くなる時も何も持たない。持って行けるのは「心の宝であるお題目『南無妙法蓮華経』だけである」と仰いました。不平、不満、愚痴を言わず常に明るい心と感謝の心を持つことが大事である。命が終わるまで日々成長、努力して生き切ることが重要であると、そういう心で生きると最後には自然と『良い人生だった』と感謝できる境地になれると教えていただきました。 人の縁というものも偶然はない、先祖から自分、また子孫へと繋がっている。妻は夫に、夫は妻に、親は子に、子は親に、自分の周りの人(憎む相手にも)全て感謝して生活できるよう心かげていると幸せになれると仰っていました。もっと沢山お話しをうかがいましたが、以上のことが主なことだと思います。有難いお話しでした。直ぐにも実践できることです。とても感動しました。
いつでも、どこでも簡単にできることですが、こういう境地で毎日生活することがいかに大変なことです。耳が痛かったです。私だけでしょうか?
お上人のお人柄をうかがわせる妙石坊でした。
十六時三十分 上澤寺参拝(銀杏寺とも言われる逆銀杏のあるお寺)
このお寺の由来は日蓮大聖人様を亡き者にしようとする他宗派の計りで、毒を潜ませた饅頭を日蓮大聖人様に献上しました。
その場に居た白い犬が、その饅頭を食べると倒れてしまいました。
身替わりとなった白い犬に毒消しの秘妙符を与え再生されましたが、その後寿命がつきた白犬を上澤寺の庭に手厚く葬り、その塚に日蓮大聖人様の銀杏の杖を墓標として立てたところ、不思議にも根付いて今日までに大樹になりました。この銀杏の実は葉の所に成り、その実の全てが犬の牙の形をしている世界でも、この銀杏だけだそうです。(お葉つきいちょう)
この銀杏を見ただけでも日蓮大聖人様の霊力を感じさせるものでした。
七四〇年間ずっと成長し続ける銀杏は、ただただ不思議な大樹木で、見たことない景色です。お薬のお寺として知られているように、秘妙符、目薬、軟膏等々漢方沢山ありました。

十七時十五分 俵屋旅館に到着 五時間の修行でした。魂の学びと感動を与えていただきました。
足腰の痛みをこらえ、支えあい、助け合って異体同心の参拝をしました。
七面山に登られた方には申し訳ない程の夕飯をいただき、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

ニノ池の行の時間に合わせ、私達も祈願いたしました。
八月三十日(日) 雨
午前八時には全員で山門前にて、下山して来る方々をお迎えいたしました。その後滝行へと合流いたしました。

企画をして戴きました小林栄量上人の奥様には感謝御礼申し上げます。

記録 中村和代

829~30(土~日)

【集合場所】

新宿駅 午前7時45分 集合

参加者には特急券・乗車券・指定券をお渡し致します。

発車は8時00分です。

重い荷物等はあらかじめバス会社の俵屋観光に宅配便で送っていただいても

構いません。バスに荷物を積んで下さることになっております。

727~28(土~日)

【集合場所】

新宿駅 午前7時20分 集合

参加者には特急券・乗車券・指定券をお渡し致します。

発車は7時30分です。

重い荷物等はあらかじめバス会社の俵屋観光に宅配便で送っていただいても

構いません。バスに荷物を積んで下さることになっております。

参拝費用 大人 27,000円・小人23,000円 (列車・バス・宿泊・開帳料等を含む)

平成23年7月23日(土)、24日(日)の2日間にわたり山梨県南巨摩郡にある七面山(標高1,989m)への参拝登山が行われました。七面山は日蓮宗の総本山である身延山久遠寺の奥の院にあたる信仰の山で、日蓮大聖人の高弟である日朗上人が開いたと言われています。

今年は男性18人、女性8人総勢26人の参拝団となりました。年齢は2歳から82歳と幅広く、この2日間はお上人に命も名誉も肩書きもすべて預け、自分の心願成就と罪障消滅、六根清浄のためだけに団扇太鼓に合わせお題目「南無妙法蓮華経」を一心に唱えて登ります。

1丁から50丁(山頂)からなる七面山を7時間かけて登ります。山門でお上人と参加者全員が2日間の登下山の安全祈願を祈り登山開始です。2丁目に水子観音堂があり、ここでお供物を供えご供養をします。休憩箇所は13丁、23丁、36丁にあり、毎年13丁で昼食のおにぎりをいただきます。休憩所にはお茶や冷たい飲み物、草団子、ところてん、おでんなどいただけるので、エネルギー補給は大丈夫です。

23丁過ぎた富士山が望める場所で、お上人による参加者全員の各家先祖代々背後に頼る処の精霊等に追善供養が行われます。40丁では無縁堂があり、ここでもお供物を供えご供養をします。途中、2~3丁ごとにお上人は説法をしてくださいます。ただ登ることだけではなく、お題目「南無妙法蓮華経」の意味やありがたさ「法華経」の意味など教えていただきこの説法に感激します。信養寺の参拝登山の魅力はこの道中にあると思います。日々の生活では忘れがちなことですが、生きていく上で大切な「異体同心」「因果応報」などの意味などを教えていただきます。また、一人一人に声をかけ体調の思わしくない人には「加持祈祷」を施し、参加者同志も助け合い支えあう姿が見られるようになり、他人のリュックを2~3個持ってあげる人や、背中を押してあげる人、マッサージをしてさし上げる人など自然と助け合いの精神が生まれ、13丁を過ぎたころには26人の団体も「異体同心」となり団扇太鼓も唱題も息が合ってきます。夕方頂上に着く頃には全員が魂の感動を味わっています。

宿坊「敬慎院」に到着し夕食を取り「七面大明神」様のご開帳をしていただきます。登った人しかお姿を拝観することができないので感動します。一心に感謝御礼をします。

そしていよいよ信養寺にしかできない深夜の修行「二の池」へ向かいます。それぞれが祈願を携えて苦しい登山をした集大成をこの「二の池」のお社で、一人一人一心に成就していただくため祈り言上します。祈願文を燃やし灰になったものを池に埋めます。すべて終わり宿に帰ると深夜1時ごろになっています。

「敬慎院」のお坊さんの話によりますと「夜の修行にでかける熱心なお上人は、信養寺のお上人だけです。あなたがたは幸せですね」と言われ、お上人の偉大さに敬服しました。

翌朝は4時に起床し七面山頂上から富士山越しのご来光を拝します。今年は残念ながら富士山が雲に隠れており見ることはできませんでしたが、早朝の澄み切った空気の中で拝むご来光はすがすがしい感動を覚えます。ご来光を拝んだ後は、休憩をはさみながら約4時間かけ下山し、26人全員が滝行へと向かいます。

滝行の安全を願ってお上人が祈願し、お清めの塩が全員にかけられます。今年の「お滝」は、数日前の台風の影響で例年よりも水量が多く、滝へと降りると滝壺からとても強い風が吹きあがり、ふんどし姿や行衣の参加者はガチガチと震えるほどの寒さです。始めにお上人が滝に入り読経をされます。お上人の読経の後、参加者が順番に滝に打たれます。滝に入るとその水圧で呼吸するのも苦しいほどで、声をだせるような状況ではないのですが、自然と懸命に大きな声で「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えています。滝から出た後、冷たい水に打たれ体は冷え切っているはずですが、不思議と寒さを感じません。爽やかな心地よい感覚になります。

この2日間の参拝登山で、絶対信を持ちお題目「南無妙法蓮華経」を唱えることの大切さを再確認できました。この参拝登山の醍醐味は忘れがたいものになります。

滝行が終わると、バスで30分ほどの場所にある下部温泉郷の下部温泉ホテルへ移動し、2日間の参拝登山の疲れを癒し、温泉と豪華な昼食をいただきます。ここで昼食をとりながら、参加者それぞれが参拝登山の感想を発表して、これからの日々への気持ちを新たにします。この発表でお上人のご子息が「今年は他人の役に立つことだけを目的に登りました」とおっしゃっていましたが、そのとおり1人でいくつものリュックを背負い、肩を貸して登っていました。親の背中を見て成長しているのだなと感心しました。こういう若者がたくさん参加してくれることを祈りたいと思います。

今年も2日間の七面山参拝登山が無事に終えられたこと、お上人には厚く感謝御礼申し上げます。また参加者の皆様には大変お世話になり感謝申し上げます。

また来年も7月に予定をしておりますので、興味のある方はこちらの問合せフォーム、またはお電話(03-3607-0931)にてお問合せください。(記録:中村和代、東)

※異体同心

身体はそれぞれ別であっても、信心の志を同じくしていくこと。また日蓮大聖人は「異体同心なれば万事を成じ、同体異心なれば諸事叶ふ事なし」と示されています。

※因果応報

過去における善悪の業に応じて、現在における幸不幸の果報を生じ、現在の業に応じて未来の果報を生ずること。