中山法華経寺大荒行堂の参拝

大荒行堂外堂

大荒行堂外堂

平成23年12月23日(祝日)大本山中山法華経寺大荒行堂の参拝が行われました。

荒行堂の加持祈祷を受ける前に、私達信養寺壇信徒に向けて、中山法華経寺の新井日湛貫首様が御自身の体験談を含めて、分かりやすく楽しく法話をして下さいました。印象的であったお話は、発願を立てお祈りし続ければ、その願いが叶えられるということでした。中山法華経寺には、多くの参拝者が全国各地から足を運びますが、特に大型バスの駐車スペースを確保することが難しかったそうです。貫首様は大型バスの駐車場を作る土地が確保できるよう発願し、8年間お祈りしたところ、千葉街道に面した土地を確保することができ、今後は団体の参拝者もバスの駐車場に困ることなくお参りに来れるようになるというお話でした。何事も難しいと思われることでも、願いを思い続けて一心にお祈りすれば叶うという事なのだと思いました。

日蓮宗大本山法華経寺 新井日湛猊下

日蓮宗大本山法華経寺 新井日湛猊下

中山法華経寺は700年以上の歴史を持ち、日蓮大聖人御真筆遺文で国宝文化財でもある「立正安国論」や「観心本尊抄」の宗宝の他、国の重要文化財を所蔵し、総本山に次ぐ高い地位のお寺です。また、日蓮宗の祈祷の根本道場として、11月1日~2月10日の寒壱百日の間、全国の日蓮宗の僧呂が入行され、祈祷修法習得のため荒行をされます。
毎年、信養寺の壇信徒は荒行僧を見舞い、加持祈祷を受けております。今年は、100余名の申込があり90名程の方が参加しました。加持祈祷の順番を待っていると、冷たい床を裸足で歩き、潰れた声で私達を案内して下さる修行僧を拝見しました。厳しい修行をして私達に加持祈祷をして下さることに感謝の念が沸いてきます。そして、荒行堂内に入ると、外の空気とは一変して荘厳な空気に包まれます。あれこれ考えていた心の中が一瞬にして無になり、懺悔と感謝の思いが込み上げます。そして荒行僧に囲まれ加持祈祷が始まると、鋭い木剣の音と潰れた声で叫ぶようなお経が四方から体中に響きます。その迫力に圧倒され、顔を上げることもできずに一年間の懺悔と感謝を込めて一心に祈ります。
御祈祷して下さった全堂副代表の田中見定上人導師の下、両脇座には全堂代表の藤上人、五行代表の藤田上人と、上位三人の方の導師が中心に、沢山の修行僧の方々が御祈祷して下さったのだと実感し、幸福に思いました。

加持祈祷を受けた後、面会していただきました田中上人は小林栄量上人のご友人で、中山法華経寺に40年以上勤められているという話を伺いました。厳しい修行中にも関らず、優しく穏やかに私達の来福を祈って下さいました。感謝いたします。

面会後、日蓮大聖人御自作御開眼の鬼子母尊神様の御開帳でお姿を拝み、壇信徒一人一人の家内安全・身体健全を祈念して頂きました。薄暗い本堂の中にお姿が現れると、とても美しいお姿に感動しました。毎年、鬼子母尊神様のお姿を拝んでおりますが、私はお顔が見えたことはありませんでした。しかし今年、私の妹が鬼子母尊神様と目が合ったと話しておりました。鬼子母尊神様の目は生きている人間の目の様であったと言っていました。

住職挨拶

住職挨拶

年の暮れに日蓮宗大荒行堂を参拝し、加持祈祷を受けて心身共に清められました。そして、新年に向けて新たな思いで祈願することができた一日となりました。小林栄量上人には、毎年この様な機会を頂き、感謝御礼申し上げます。
中村友香