東北地方団参の旅(3)

第3日目6月17日(日)

午前9時秋保温泉を後に仙台南高速道を北上し、塩釜港に向かいました。

仙台南道の右側(海側)一帯は津波の被害が大きく、左側(内陸側)は仙台南道の側面が防波堤になった為に食い止められ、被害が少なくのがれたそうです。でも側面は金網で囲ってありまして、人の出入りまでは至らなかったようです。

塩釜港より遊覧船でおおよそ1時間の船旅です。船内売店でカモメの餌を買い指でつまんで、空に向けると舞っていたカモメに直ちにくわえられてしまいます。カモメも慣れたもので船の窓際や後部で待ち構え、空を舞っています。皆さんと童心に戻り、大はしゃぎ?カモメとの楽しい触れ合いが出来ました。船内の大きな休憩室で売店の女性の方が、大津波の状況や島々の被害状況を親切に?説明をしてくれました。まるで世間話のような語りで、時折ジョ-クも交え、分かりやすく語ってくれました。お客さんの同情をまとめたころ合いに「松島海苔の大、小、昆布、のしイカ、缶詰、ガイドブック」等の販売に早変わりです。私も、俺にも、と次々と売れた次第です。

ひと時の和やかな笑いを発信してくれました。また松島湾の島々が押し寄せた大津波の防御になった為、津波の規模が縮小され、他地域と違って被害が小さかったとの事。松島の方々の島々へ感謝する気持ちが伝わってきました。

朝からの曇り空が晴天に変わり、湾のそよ風が心地よく感じられた遊覧船のひとときでした。

松島に上陸後、五大堂、瑞巌寺と見学が続きます。

瑞巌寺は現在大改修中でしたが、展示品は大書院、庫裡、青龍殿に移設されておりますので、よく見る事が出来ました。

松島にて昼食を済ませ、自由散策後、仙台市宮城野区の「孝勝寺」を参拝しました。

孝勝寺は伊達家から庇護され日蓮宗東北本山として、その存在感を示しております。伊達正宗公は数度の合戦に出陣する毎にこの寺で戦勝祈願し強敵を降ろして凱旋したことから、縁起の良い寺として知られております。

旅もそろそろ終わりに近づきました。

仙台駅での自由時間があり、最後の買い物です。手荷物はすでに今朝自宅あて送ってあり、多少身軽さがその気にさせる。

仙台発15時30分、やまびこ62号に全員乗車、車内は楽しかった3日間の各名所や、お寺や、あっち、こっちの話で盛り上がる。

18時28分 東京駅に全員無事に到着し、改札口の一角に集合、信養寺小林ご上人よりご挨拶を頂きました。お陰様でみんな無事で楽しく愉快な旅を過ごせた事をお互いに確認し散会いたしました。

企画から種々ご手配準備を頂きました、幹事の皆様有難うございました。また添乗いただきました大根様有難うございました。旅を良く知った方で各地での時間割、バス移動の気遣い、ホテルの運用、等裏方として、一生懸命行動いただき、安心して楽しく思い出を作る事が出来ました。大根さんの「楽しい旅の裏には油断があるからみなさ-ン気をつけてネ-」のひと声がうれしかった。

以上東北地方団参の旅ご報告といたします。

久保 勉・広子