日蓮宗聖徒団 第48回 全国結集身延大会

平成25年4月20・21日(土~日)

「日蓮が弟子檀那等はこの山を本として参るべし」ご聖訓

私は昭和五十九年に日蓮宗霊断師となり、平成二年には許されて一級霊断師となりました。以降九識霊断法により多くの檀信徒のご指導をさせていただいております。 縁あって平成十八年より東京支部長の重責を拝命致しました。現在は京浜布教区の布教区長を務めさせていただいております。
昭和四十一年より毎年開催されている日蓮宗聖徒団身延結集大会には、二千人を超える聖徒が集まると聞いておりましたが、なかなか参加することができませんでした。ようやくご縁をいただき本年四月に檀信徒数名と参加することが出来ました。

身延山山門で受付を済ませ、日蓮大聖人の御廟へと進み、係の人からお花をいただきご廟所にて献花を致し日頃の御守護に感謝いたします。

参拝がすみますと、各宿舎へと向かい、夕食後、一日目の大行事、唱題修行です。山門前の石の上に座り、竹灯の千本の灯りを見ただけで、心が静まります。太鼓の音と共に全国の方々が声を一つに、ゆっくりと静かにそして大きく早くと、知らずに高揚してくるのが解ります。そして再びの静寂と共に、正面に「南無妙法蓮華経」の紫の字を拝見した時は自然と涙がこぼれます。真っ暗の闇の中に一点の光明とは、まさしくこういう事なのだなと。

明くる朝、全国各地から聖徒団が団旗を奉じて、日蓮宗管長、身延山法主・日蓮宗宗務総長・日蓮宗霊断師会伝師・日蓮宗霊断師会会長を始め多くの役職の方々の見守る中、身延大会が始まります。団旗観閲式と言う行事が有り。全国からお集まりの各聖徒団が、それぞれに聖徒団旗を奉じ、旗手の聖徒は胸を張り誇らしげに行進する姿を目の当たりに拝見しました。
祝辞等に続き、献燈、献華、献香、納経と続きます。本年は信養寺の聖徒、中村友香さん、中村友美さんが全国の聖徒団の代表として献燈、献華を務めました。

この大会は日蓮大聖人様に日々のお題目信仰で成長した、自己の姿をご覧いただき、お題目弘通(教え広める)した一年の成果をご報告する厳粛なる一大式典であります。当山に於きましても団旗と聖徒たすきを新調いたしましたので、毎年この大会に参加したく存じます。皆様お誘いあわせご参加下さいますようお願いいたします。

浄行山信養寺住職 小林栄量