この度、私達夫婦は、第48回全国結集身延大会に、ご縁をいただきまして参加する事ができ、本当に良かったと思っております。この大会に参加して、感謝の心が未熟で不足なことを確認でき、又感動と勇気をいただき大変良かったと感謝しております。
大会初日、身延山に到着する頃から小雨になり、少し心配しましたが、早速、日蓮大聖人の御廟に参拝をさせていただきました。大聖人の眠る身延山に御参りができまして感激です。その後宿坊にて休息し、夕食後、夜の行事であります『唱題修行』に臨みました。
闇に包まれた山門から、大本堂へ続く菩提梯には千本の竹灯籠が一面に埋め尽くされ、一本一本の灯が闇を照らし、それは、それは、もう幻想的で別世界でした。
そして、静けさの中で龍笛が奏でられました。その龍笛の音色は私の過去の病気を思い出させました。『前立腺がん手術治療』、『七年間に三度の不整脈(心房細動)発症での三度とも電気ショック治療で蘇生する』、その後、『頚椎症性脊髄症の手術治療』と、それらを何とか乗り越え、今日まで健康を取り戻しつつあります。生きている有り難さが心から沸いてきました。助けてくれた神様への感謝の思いと懺悔で涙がこぼれました。龍笛が終わり、ゆっくりとお題目を唱える声と、太鼓が一つになり、いよいよ唱題修行の始まりです。ふと正面上部には、なんと『南無妙法蓮華経』の光り輝く文字が現れ、驚きと感動を覚えました。太鼓の響く音が身体に染み渡り、同時に全聖徒団の唱える声が一体化し、胸が高まり興奮の中、一心に唱えました。
あくる朝、大会二日目は全国各地から参加した聖徒団が団旗を奉じる『団旗観閲式』から始まりました。日蓮宗管長、身延山法主始め多くの役職の方々の見守る中、参加県名、聖徒団名が次々と紹介され、先頭にはプラカード棒持者が立ち、団旗旗手、介添え者、が続きます。いずれも堂々とした姿での行進に大きな拍手での歓迎でした。
今年は89団体、北海道から南は沖永良部島までの9百余名の参加で、広範囲での結集身延大会に信仰の力強さを感じました。
その後、祝辞、記念法話、献燈、献香、納経など行事は続きます。
次に聖徒代表の信仰体験から得た『誓いの言葉』が奉読されました。
体験者の度重なる災難にも何とか軽症で難を逃れ、こうして健康で元気に暮らせるお話から、改めて倶生神霊符の神の力を、実感しました。
私達も、肌身離さず着帯し、さらなる信仰を全聖徒団と共に誓い合いました。
東京への帰路、身延山の山々は青空の下、雨上がり直後の日差しを浴び、ゆったりと春風に新緑を競うように躍らせています。やさしく私達を見送ってくれているようでした。
平成25年4月 吉日
信養寺 聖徒 久保 勉、久保 広子